交差点を直進していたら対向車の右折で車が破損! でも相手からは修理代を全額もらえないってホント!?

交差点などで右折する車と直進しようとする車が衝突する事故の場合、原則として右折車の過失割合が大きくなりますが、直進車側にもハンドルやブレーキの操作ミスなど一定の過失が認められることがほとんどです。今回は、このような事故の過失割合について説明します。

NTTグループで働く<br />
信子さん
NTTグループで働く<br /> 信子さん
ねえねえ
この前運転中に交差点を直進していたら、突然右折してきた車がぶつかってきて双方の車が壊れちゃったんだけど、相手からは修理代を全額もらえないんだって。私は悪くないのに……。
何だか納得がいかないけど、それって本当なの?
教えて、きらちゃん!

まずは、ケガがなかったようで何よりだね。
分かりやすく説明できるよう、頑張るね!
保険のことならお任せ!の<br />
きらちゃん
保険のことならお任せ!の<br /> きらちゃん

交差点における交通事故では、加害者側が一方的に悪いとされるケースは少なく、被害者側にも落ち度(過失)があるとみなされることが一般的です。
この場合、お互いに落ち度(過失)があったとされ、この落ち度の割合のことを「過失割合」と呼びます。発生した交通事故に対するそれぞれの責任(不注意、過失)の割合ということですね。

例えば、以下の交差点における右折車と直進車の事故の事例の過失割合ですが、本来、直進車が優先される状況のため、右折車の過失割合が大きくなり、直進車の過失割合は小さくなります。
【過失割合:右折車80%、直進車20%】

右折車と対向直進車、道幅が同じ程度、交通整理なし

NTTグループで働く<br />
信子さん
NTTグループで働く<br /> 信子さん
うーん、私は直進していただけなので納得しづらいけど……。
この過失割合は、誰が決めるのかしら?
警察かな??

それはね……

原則は、当事者双方に過失のある事故の場合、「被害者側と加害者側がお互い話し合って決める」ことになります。
しかし、お互いが自動車保険に加入している場合は、それぞれの当事者が契約している保険会社の担当者が当事者の意向を踏まえて過失割合の交渉を行います。

その話し合いの基準となるのは、過去の裁判例です。実際の事故と類似した過去の裁判例を基準として、実際の事故状況に応じて決定していきます。
双方がどうしても納得できない場合は、交渉不成立となって示談自体を諦めるか、どちらかの当事者が訴訟を提起して裁判の中で決めることになります。

警察は過失割合を決めるわけではなく、事故の事実を記録するだけとなります。

NTTグループで働く<br />
信子さん
NTTグループで働く<br /> 信子さん
でも、その過失割合が、修理代や自動車保険とどう関係するの?

それはね……

当事者双方に過失ありとされた場合は、加害者は、被害者に損害を賠償することになります。

先ほどの例で考えてみましょう。

過失割合はそれぞれ、右折をしたA車が80%(加害者側)、直進したB車が20%(被害者側)でしたね。
またこの事故による損害額を、A車が100万円、B車が50万円とします。
この場合の損害賠償額は以下となります。

自動車保険に加入している場合は、対物賠償保険からこの損害賠償額が相手方に支払われることになります。

NTTグループに働く<br />信子さん
NTTグループに働く<br />信子さん
はあ~
こっちが被害者なのに加害者の修理代を払わなければいけないのか……。
自動車事故に備えるポイントってあるのかな?

それ、きらちゃんが
お答えします!

より当事者双方に納得感のある過失割合を決めるには、客観的な記録があることが重要です。
具体的には、自動車にドライブレコーダーを付けることが有効です。

また自動車保険の特約サービスには、通常の録画機能はもちろんのこと、強い衝撃を検知するとオペレーターに自動でつながるなどの機能を持つドライブレコーダーの提供を受けられるものもあります。

きらら保険サービスが提供している「団体扱自動車保険あんしん太助」でも、「ドライブ・エージェント・パーソナル(DAP)」という同様のサービスがあります。

「あんしん太助」はNTTグループならではの団体扱割引が適用された大変オトクな自動車保険です。
ぜひお問い合わせください。

NTTグループに働く<br />信子さん
NTTグループに働く<br />信子さん
へー、自動車保険でドライブレコーダーのサービスが受けられるんだ。
一度、相談してみようかな。
きらちゃん、また教えてね。

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一般社団法人 日本損害保険協会
「知ってナットク!学んでナットク! ソンポのホント」参照